*** クラニオセイクラル・セラピーの起源とバイオダイナミックスの基本コンセプト ***

鋭い洞察力のもと、その人生の多くを生存システムについて深く探査に費やした
Dr.ウィリアム・ガーナー・サザーランド/Dr.William Garner Sutherland
によってその探求が始まりました。

彼はアメリカンオステオパシーの研究生であった時、研究室で頭蓋模型を手にとって観察している時に稲妻のようなひらめきが起こったと後に述べています。
深遠なる調査のもとに、頭蓋の縫合は動くことが出来き、蝶形骨と側頭骨の斜角した縫合の魚のえらのような形から、
それは呼吸運動/Respiratry motionの為にデザインされていることを悟りました。


当時、一部の伝統的医療を除く一般的な西洋医学では、頭蓋縫合は幼児から成人に成長する段階において融合され、
そこには柔軟性のある動きはないと考えられていました。 今日ではハイパワー・マイクロスコープの調査ににより、
頭蓋縫合間は、活気ある細胞組織でうめられており、柔軟な動きが可能であることが証明されいます。

その後、サザーランドは鋭い洞察力と鋭敏な触診による探査を続け、人体の生存システムの驚くべき能力を発見し始めました

この呼吸のようなモーションは筋肉やその他の身体機能による不随意な動きではなく、何かのフォース/Forceによるものと考え、
彼はそれを
ブレスオブライフ/Breath of Lifeと呼び、普遍なるインテリジェンス/ntelligenceの力と位置づけました。
このブレスオブライフと言う用語は聖書の「神は人間を泥で形どり、息を吹きかけて命を与えた」から来ていると知られています。

ゆえに、
ブレスオブライフ/Breath of Lifeはクラニオセイクラルバイオダイナミックスの基本概念となりました。

それは酸素を取り入れるための肺呼吸のことではなく、
プラナ=生命力を呼吸する機能として考えられています。
バイオダイナミックスの用語ではそれを
ブレスオブライフのポーテンシー(潜在力)と呼びます。
それはクラニオセイクラル・システムに循環する脳脊髄液/CSFに第一次的に受け取られ、
液を媒体とし
タイド・モーション(干満のような)/Tide motionを現わします。
そして、組織を通してクラニオセイクラルシステムに
張力モーション、さらに身体全体に呼吸のような
プライマリー・レスピレーション・モーション(原初呼吸)/Primary Respiration motionを現わします。

<サザーランドの発見 / 原初呼吸メカニズムの5つの様相>

下記に示す原初呼吸メカニズムの5つの様相はDr.サザーランドによって定義され、クラニオコンセプトの基準となりました。

クラニオセイクラル・システムは原初呼吸メカニズム/Primary Respiratory Mechanismとも呼ばれ、
身体の中枢システムから、下記の5つの様相が触診を通して確認することが出来ます。


 1.脳脊髄液の固有の波動
 2.脳と脊髄の固有のモティリティ(能動性・随意に動き得る能力)
 3.相互緊張膜モーション
 4.頭蓋骨のアティキュラー・モビリティ(関節接合の可動性)

 5.骨盤の腸骨間にある仙骨の不随意モーション

上記は互いに関係しあい、ひとつに統一されたユニット機能として作用しています。

そして、もちろんこれらに現われる呼吸のような、干満のようなモーションは
その他の身体機能による不随意の運動ではないことをサザーランドは明確に語っています。



*** クラニオセイクラル・バイオダイナミックスのヒーリングワークとは? ***

クラニウム/Cranium = 頭蓋
セイクラル/Sacral = 仙骨
そして、クラニオセイクラル・システム/Cranisacral System = 頭蓋仙骨系

であり、このクラニオセイクラル・システムは、頭蓋・脊柱・仙骨を含む骨系、
これらの骨の内側で脳・脊髄を包み込むようにプロテクトしている膜とそして中枢神経系、
膜の内側を循環し脳・脊髄に滋養を与える脳脊髄液のすべてを含みます。

この一般的によく知られる用語、クラニオセイクラル・システムは
プライマリー・レスピラトリー・メカニズム/Praimry Respiratory Mechanism
としても知られており、その意味は、原初呼吸を司る系であることを示しています。

クラニオセイクラル・バイオダイナミックスは人体系のもっとも深遠なる生理システム
そして人体とその周辺環境であるバイオスフィアー(生態圏)を含んだ全身性に気づきを持ち
生命を支える潜在力に波長を合わせることで、生の固有の健康にアクセスしていきます。

クラニオセイクラル・バイオダイナミックスの概念によると
人体はクラニオセイクラル・システムに循環する脳脊髄液/CSFが媒体となり
プラナ<生命力>を呼吸していると考えます。

プラナは脳脊髄液に取り込まれ、正中腺に沿って液の中で仙骨から頭蓋に向けて
湧き上がりと沈降を繰り返すようにタイド(干満のような)/Tideと呼ばれる縦
波動を現わします。
同時に細胞がこのプラナ呼吸=原初呼吸/Primary Respirationに従って
(結合組織の細胞間質にあるコラーゲンファイバー内にある液は脳脊髄液と同じ質を持つ)
インハレーション(吸入)とエクスハレーション(発散)の呼吸現象を現わし、
これらは熟練したプラクティショナーの繊細な手によって感じとることが出来るのです。

クラニオセイクラル・バイオダイナミックスの発生学的概念は、
新たな生命が誕生する時、宇宙を創造する同じ力が作用し、
それはインテリジェンス/Intelligence=(創造性・霊性・生命情報・神力・知的存在 etc)の現われであり、
このインテリジェンスは受胎の瞬間に生命のもっとも基盤となるロングタイド/Long Tideと呼ばれるフィールド現象をもたらし、
エネルギーの極性を方向づけ、細胞分化の発生プロセスに秩序をもたらすと考えられています。
このフィールドは受胎の瞬間から死に至るまで私達の生存を支え、いかなる状態であったとしても健康に方向づけています。

発生の基盤、バイオエレクトリック・フィールドであるロングタイドが整うと、受精卵の細胞分化プロセスが起こり、
それぞれの細胞群によって組織構成された身体にミッド-タイド/Mid-tideが現われ始めます。
ミッド-タイドは液と組織に現われ、液に干満のようなモーション組織に呼吸のようなモーションを現わします。
そしてそれはブレスオブライフのポーテンシーと呼ばれるものによって推進されていると言われています。


ロングタイドやミッド-タイドのこれらのモーションはインテリジェンスの現われであり、
宇宙創造の莫大なフォース(力)がトランスミューテーション<エネルギー変換>され人体に現われると考えられています。
ロングタイドそしてミッド-タイドからさらにフォースが変換されCRI,<クラニオセイクラルリズミックインパルス>が人体に現わされます。

このCRIレベルはクラニオセイクラルワークの父と呼ばれるDr. サザーランドが最初に発見したリズミックインパルスでした。

人体系に現われるこれらのモーションは以下の速度で身体の異なる生理環境に同時に現われます。
言い換えれば、これらの速度の違うタイド・モーションの現象が身体に同時に生じていることになります。

  ロングタイド(100秒に一サイクル)    ヒューマンシステムを維持するバイオエレクトリック・フィールド現象
  ミッド-タイド(60秒に2.5サイクル)   身体の液・組織・ポーテンシーの3つの構成要素が統一された生理環境に現わすモーション
  CRIレベル (60秒に8〜14サイクル)  身体に現われる一番速いリスミックモーション

クラニオセイクラル・バイオダイナミックスのプラクティショナーはこれらすべてのモーションに気づきを持つことができ、
そうすることで、身体の固有の健康がその瞬間にたずさわっている固有のヒーリング・プロセスにアクセスするこが出来るのです。


ゆえに、バイオダイナミックス・アプローチのクラニオセイクラル・ヒーリングワークは、


これらの呼吸のような、またはタイド(干満のような)なモーションに意識を向け、
そのモーションから固有の健康を引き出してく手法をとります。

私達がこの呼吸のような、または潮の満ち干きのようなモーションに深く調律されると、
ストレスや病変、またはトラウマなどによって混乱した身体機能と精神環境が落ち着き始め、
身体のすべての細胞がその本来の正常機能を発揮することが出来る環境を整えることができます。
これは自己-治癒力または自己-調整力を最大に引き起こすことが出来る環境でもあります。

バイオダイナミック・アプローチでは、人体は固有の健康を基盤とした生存システムに支えられ、
生き生きとした生態エネルギーの力によって維持されていると考え、このフォース/Forceすなわち生態エネルギーの力は
宇宙創造の法則に深く係わっており、私達の身体はその局部的発生と考えます。
この創造のフォース/Forceを私達はそれをポーテンシー(潜在力)/potencyと呼びますが、
ポーテンシーの作用によって引き起こされる原初呼吸/Primal Respirationと呼ばれる脈動が細胞、組織、液に現われ、
それは繊細なタッチによって触診をすることができるのです。


ちょっと、想像してみましょう! 身体の中心部、脳・脊髄周辺とその回りを循環している脳脊髄液に潮の満ち引きのようなモーションがあり
現わす波動が大海の荒れた波のように混乱していると、身体の生理現象はその波動に左右されます。
もしその混乱した波が落ち着き調律されたとしましょう、するとそこには規則正しく現われる波と平穏な広がりが感じられるでしょう。
そして健康がそれに従い、身体の生理環境がうまく機能すると考えられるでしょう。

身体は細胞群で作り上げられた目に見える組織構造の運動と生理機能があり

そしてその下で潜在力が作用しているとクラニオセイクラル・バイオダイナミックスでは考えます。
その能力を高めることがクラニオセイクラル・バイオダイナミックスのワークであり、そこには深遠で広大な創造の力が広がっています。

バイオダイナミックス・アプローチのクラニオ・プラクティショナーは、これらの深遠なる情報を伝える脈動に気づきを持ち、
プライマル・エネルギーの補佐役として生体システムのより良い環境づくりと、
システムに取り込まれたトラウマ・フォースの消散を試みることが出来ます。

また、ヒューマン・システムの根源であるダイナミック・スティルネス/Dynamic Stillnessへのインターフェースも試みていくことになり、
私達個々の生命そのものがこの大宇宙の情報を内に秘め、個人として切り離されているのではなく、
今現在この瞬間にて、宇宙全体の一部として必然的に存在し、それゆえに人体系の根源は大宇宙の根源でもあり、
すべての始まりとなるこのダイナミック・スティルネスに原初呼吸を通して深くつながっていくことも可能であると言われています。
この時、あなたは深遠な感覚を得ることが出来、崇高な理解が起こる体験をするかもしれません。」

時として、クラニオバイオダイナミックスのプラクティショナー達はこのようなトラウマを超越した領域へも、
あなたをいざなうお手伝いをすることができ、この領域は深い瞑想の状態とも言えるでしょう。
プラクティショナーと受診者はこのような道程を一緒に体験していくことになります。

もっとも根本的なプラクティショナーの努力は “耳を傾ける” です。
深遠なる生命の根源へ耳を傾けて、それと共に深くスティルネス/Stillnessの状態へ入っていくことです。